アキバのつぶやき
2025.08.03
序破急の世界
本当に毎日暑い日が続きますね。夏といえば、野球。
本日は、一見すると野球の話題ですが、組織の戦略を考える上で示唆に富む現象について考察いたします。それは、かつて「ピッチャー、振りかぶって第1球を…」という実況と共に親しまれた「振りかぶる(ワインドアップ)投法」が、「絶滅危惧種」になりつつあるというものです。
この野球の現象は、伝統と革新、効率と美学のバランス、そして組織の戦略的適応のあり方について、私たちに深く考える機会を与えているのではないでしょうか。
2025.08.02
居座る理由、そして問われる信頼の本質
企業であれば、株主総会で否決されれば経営陣は交代します。それが市場原理ですし、信任の可視化です。しかし政治の世界は少し事情が異なるようです。
この2つの事例に共通するのは、「説明しないこと」ではなく、「説明できない状態にあること」なのかもしれません。説明責任というのは、法律上の義務である前に、信頼の設計図だと思っています。政治もビジネスも、信頼で成り立っています。顧客に対して、あるいは市民に対して、「なぜ自分がそこにいるのか」を語れないリーダーは、長期的に見て支持を失っていきます。
信頼とは、透明性と誠実さの上にしか築けません。政治の世界にも、企業経営と同じように「市場」があるとするなら、それは“有権者の目”という市場です。
その市場は今、冷静にリーダーたちの行動を見つめています。
2025.08.01
「亡○○の相続財産」が語る、所有とは誰のものか
登記簿を眺めていて、「亡○○の相続財産」と記されている物件に、初めて出会いました。この表記は、単なる死亡の記録ではございません。それは、所有権の空白地帯が生まれていること、そして相続という制度がまだ“実装”されていないことを意味しています。
さらに重要なのは、「亡○○の相続財産」という登記は、相続人全体が共有する財産であるという構造を持つことです。この状態から財産を動かすには、すべての相続人が関与し、相続登記を済ませる必要があります。ということは、「相続」ではなく、「争続」が発生していて相続登記がいつになるかが、相当の期間で想定できないと考えられます。
嫡出子以外の非嫡出子が存在している可能性があるのではないだろうか。相続財産は誰か一人が勝手に処分できないので、もしややこしい過去があると,ちょっとでも身に覚えがある方は、早めに相続登記の手続きを始めてください。
もしこのような状況であれば、自分では相続登記手続きすることは困難です。司法書士にお願いするかしか、相続登記の完了は難しいです。また、手間が相当かかりますので、高額の費用を覚悟しておいてください。
2025.07.31
本質を見抜くには!
本質を見抜くには、どうすればよいのでしょうか。最近、そんなことをよく考えるようになりました。何かを選ぶとき、ニュースを見たとき、誰かと話すとき。ふとした瞬間に「これはどういうことなのだろう」と、自分の中で立ち止まる時が多くなりました。これはこれで私は評価しております。すぐに反応して感情的に言葉を発することほど愚かなことはないと、強く自身に言い聞かせているので、安堵しています。
たとえば、働き方改革という言葉を耳にすると、私は「それは誰のための改革なのだろう」と考えてしまいます。便利で聞き心地の良い言葉ほど、現実の複雑さや矛盾を包み隠してしまうことがあります。ですから私は、その言葉の奥にいる「困っている誰か」の姿を想像するようにしています。
日常の中にも、本質を感じる場面があります。以前は値段の安さでモノを選んでいましたが、最近は少し高くても長く使えるものに惹かれるようになりました。素材や作り手の背景、そして使い心地。表面には見えないものこそ、本質なのかもしれません。
また、焦らずに観察することも大切だと思っています。すぐに答えを出さず、相手の言葉の行間を感じ、出来事の背後にある流れを静かに見つめる。そうした姿勢が、本質を見抜く感覚を養ってくれるのではないでしょうか。
大事なのは「見抜こう」とする姿勢そのものなのかもしれません。枝葉に気を取られすぎず、物事の幹を見つめる。世の中も、人との関係も、自分自身も。そうやって静かに向き合った先に、ようやく見えてくるものがあるのだと思います。
2025.07.30
優遇
自分は特別な扱いを受けていると思うと、それはそうだ!と思う人と、そんなわけないだろう!と思う人に二分されます。偶々、テレビで徳勝龍の優勝インタビューを観ました。
「自分なんかが、優勝していいのでしょうか?」
とても謙虚で、日本人好みの発言ですね。
ですが、内心では大半の方が、前者を認識されるのではないでしょうか。自尊心というものが、人の心の奥底に存在します。だからこそ、混沌のこの世に、なんだかかんだといいながら、生き続けることができるとも言えます。
最近、「外国人が日本で優遇されすぎているのではないか」という声をよく耳にします。確かに、住民税を納めていない外国人が無担保で起業資金を得たり、生活保護や医療制度を利用しているという話がメディアやSNSで拡散されると、不公平感を抱くのも無理はありません。