アキバのつぶやき

2025.06.21

深刻なタワマン

 高所恐怖症の私には、いくらお金があっても住みたくないのは、タワーマンションです。
近年人気のタワーマンションですが、もし南海トラフ巨大地震が発生したら、深刻な被害を受ける可能性があるという調査結果が、明らかになりました。

 それは、毎日新聞が不動産情報サイトの協力を得て調査したところ、大阪や兵庫を含む4府県で約140棟が該当するとのことです。特に問題となるのが「長周期地震動」です。これは大規模地震の際に発生し、高層階を長時間、ゆっくりと振り子のように揺らす現象を指します。内閣府が2015年に公表した予測では、首都圏、中部、近畿の3大都市圏の沿岸部では、最上階の揺れ幅が2~4メートルに及び、大阪市の湾岸では最大6メートルにも達すると見込まれています。

 国土交通省は2016年に長周期地震動対策を強化し、「対策地域」に指定された11都府県(首都圏、中部、阪神、静岡)において、2017年4月以降に新築される高さ60メートル超(おおむね20階以上)の超高層建築には、長周期地震動に耐えられる設計を義務付けました。
 ですが、それ以前に建てられた既存物件については、必ずしも十分な対策が取られていないため、長周期地震動の大きさが建物の設計想定を上回る可能性があるとされています。
 今回の毎日新聞の調査は、不動産情報サイト「マンションレビュー」を運営するワンノブアカインドからデータ提供を受け、対策地域内にある20階建て以上のタワマンの棟数を調べた結果とのことです。
 
 この調査結果を、タワーマンションの所有者や居住者は、どのようにとらまえて将来どのような行動をとるべきなのか、判断がとても難しいところです。人間とは高いところへ高いところへと行きたがる生物ですが、それに伴い当然危険度も増します。宇宙旅行もその一つなのでしょうか。
 それにしましても、今回の調査結果は、改めて自宅の安全性を考えるきっかけとなるのではないでしょうか。

2025.06.20

大全がブーム?

 休日は、図書館によく出かけます。これといった読みたい本があるわけではないのですが、ざっと本棚を眺めるのが好きです。以前から気にはなっていたのですが、「○○大全」という題の著書が多くなったという事です。私自身も以前に、「独学大全」という著書をメルカリで購入したのをきっかけとして、数冊の大全本を持っていますが、大全の類はページ数が分厚すぎる傾向に少し閉口します。何冊かは積読の状態で眠っています。

 スキル習得を望むビジネスマン層をターゲットにしているのか、大全というタイトルをつけているのでしょう。でも、忙しくしているビジネスマンには、時間が足りない感じがします。積読になるケースが多いのではないかと思います。なんと言いましても、スキル習得には時間が必要です。一朝一夕に習得を目標にしている方や、せっかちな人には、大全系のビジネス本に手をつけてはいけません。

 私の目標は、現役引退後に三島由紀夫全集を読破することです。

2025.06.19

告発!

 仕事や食事会などで、京都市内に訪問することが多いので、日ごろから京都という街には親しみを感じております。また、美しい日本の伝統として知られる「花街文化」にも憧れます。しかし、その裏側で深刻な人権侵害が起きていると、元舞妓の桐貴清羽さんが告発し、大きな波紋を呼んでいます。

 桐貴さんは3年前、当時16歳で「浴びるほどのお酒を飲まされ、お客さんとお風呂入りという名の混浴を強いられた」と明かしました。この告発を受け、この度、弁護士らとともに「舞妓と接待文化を考えるネットワーク」を立ち上げ、花街の「闇」に改めて光を当てています。
 
 彼女が訴える問題点は多岐にわたります。
 
 •未成年への飲酒強要:毎日、浴びるように飲まされる状況があったといいます。
 •長時間・深夜労働:朝4時から深夜12時過ぎまで働くこともあったそうです。
 •性加害・セクハラ:着物の袖から手を入れられることや、客と温泉に行き混浴、客の下半身を洗うなどの行為があったと告発しています。
 また、携帯電話の所持が許されず、外部との連絡手段が手紙か公衆電話に限られていたため、悩みを相談することも難しかったと明かされています。さらに、「一度入ったら非常に辞めにくい」という構造があるようです。 年季奉公の問題や、教育・職の選択肢が限られること、そして、元顧客が就職先のトップであるため就職が困難になる場合があることも指摘されています。これらの告発に対し、ネット上では「違法性のある事は文化として認めてはならない」という声がある一方で、「何百年も続く伝統、無くなってほしくない」との意見もあがっています。
 一刀両断に判断できる問題ではございません。でも私はある意味、現代では許されないハラスメントが多々あることは、承知し覚悟したうえで花街の世界に入ったというのも、否めないところもあるのではと思います。それは何も花街という特殊の世界だけではなく、一般の職場でも言えます。
 例えば、我が不動産業界では、土曜日、日曜、祝日は通常営業というのはほぼ常識であり、年間休日は一般的な企業に比べると少ないです。 また、休日であってもお客様の都合で出勤というのは当たり前です。まして、中小の不動産業者であれば、現代でも上司からのパワハラは日常のように行われているのが現状です。また、労働基準法に違反する勤務も少なからず、暗黙の了解として勤務しているのが実情です。

 私はそんなことは承知の上で、不動産業界に従事し続けております。それが嫌なら、他の業界に就職すればいいと思って30年この業界で仕事をさせていただいております。労働組合が、しっかりと機能しているような大企業と同じ目線で、自分の職場を批評し、不平不満をまくしたてても仕方ないと思います。従業者を尊重する組織に労働できるように、勉強と教養を学生時代に身に着けようと努力してこなかった自分に原因があると受け止めております。

 桐貴さんは、この状況をアップデートするためには、「接待を受ける側の人が、人権意識、敬意を」持つことが重要だと訴えていますが、どうでしょう。わたしは、花街を運営する業界がどのようなコンプライアンスを設定しているのかは知りませんが、業界としてそのような接待は今後行わない、あるいはそれに違反した場合は、お客様を告発しますという毅然とした運営方針を、社会に打ち出すことが必要ではないかと思います。
 それでは、お客様が遠ざかり継続的な運営ができない状況に陥るという恐れがあるのかもしれませんが、伝統文化を守りつつ、人権が尊重される形に進化できるかが、今まさに問われていると思います。

2025.06.17

二刀流復活!

 2025年6月16日、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)がロサンゼルスでのパドレス戦に「1番・投手兼指名打者」として先発出場し、投打「二刀流」として復帰しました。これはエンゼルス時代の2023年8月23日のレッズ戦以来、実に663日ぶりとのことです。ドジャースのユニホームを着て本拠地のマウンドに立つのは初めてです。

 ドジャースタジアム全体が異様な盛り上がりを見せる中、パドレスの1番タティス選手に対する第1球は、時速約155キロのシンカー! 強打者相手にファウルを打たせる貫禄の投球。

 大谷選手は2023年9月に2度目の右肘靱帯再建手術を受け、昨季は打者に専念。今季も投球練習など投手復帰へ調整を続けながら、打者で開幕を迎えており、待望の二刀流復帰登板となりました。
 30歳を迎えた大谷選手、体への負担は我々が想像する以上のものでしょう。しっかりと管理して無理せず新たな挑戦に邁進してほしいものです!

2025.06.16

ヘッドハンティングと責任

 転職は、日本において普通の時代となりました。 私が30代の頃は、転職はネガティブな行為としてとられていました。転職の回数が多いという事で、その人物の評価は低くみなされました。現代は、逆に転職していな方が、問題児のようにみられるようになりました。自らが転職サイトにエントリーしたり、エージェントが職に適した人を探し、条件を提示して優秀な人を引き抜く転職を促すことが、普通に行われています。

 今回、山尾志桜里氏が国民民主党に離党届を提出した件は、まるで企業における「ヘッドハンティング」の失敗と、その責任問題を浮き彫りにしていると思います。国民民主党は、玉木雄一郎代表らが山尾氏を夏の参院選候補として誘致し、公認を要請しました。山尾氏はこれを悩み抜いた末に受諾し、4月23日に党から公認決定の連絡を受けました。しかし、発表は「SNSでの批判沈静化」や「愛知県連からの懸念」などを理由に、複数回先送りされ、5月14日にようやく公認が発表され、山尾氏は本格的な政治活動を開始しました。

 転機は、6月10日の山尾氏単独での出馬会見でした。会見では以前の不倫問題にも触れられましたが、その24時間も経たないうちに「公認取り消し」が決定されました。山尾氏は、公認取り消しの理由とされた事柄は、「全て公認時に周知されていたこと」だと明言し、もし懸念があったなら公認前に選対面談を設けるべきだったと指摘しています。
 
実際、山尾氏自身は4月15日に面談を申し出たものの「不要」と判断されていた経緯があったとのことです。これは真実がどうかは不確かなところがありますので、一方的に山尾氏の言い分を支持するのは乱暴かと思います。
 しかし、この一連のプロセスは、党の「統治能力」に深刻な疑問を投げかけるものです。公認という形で一度「採用」を決定し、活動を開始させた後に、既知の情報を理由に取り消す行為は、ヘッドハンティング側の事前のデューデリジェンス(適正評価)の甘さ、そして最終的な責任の所在が問われることになります。

 玉木代表自身も、公認見送りに関して「おわび」の言葉を述べ、判断が遅れたことを認めていると報じられています。ですが、人ひとりの人生を、どのようにとらえているのでしょう。人前にさらけ出され、掘り返してもらいたくない過去を問われて、挙句の果てに無かったことにして下さいとは、何とも無責任な人を馬鹿にした行為としか考えられません。
 
山尾氏は、今回の経験から「党から正式な公認内定を受けても、党の都合で排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補の決断に躊躇してしまうのではないか」と懸念を表明し、党の統治能力に疑問を抱いているとして離党届を提出しました。また、この騒動によって、国民民主党の倫理観の欠如と、党首のリーダーシップの劣悪さが露呈されたことになり、夏の参議院選挙は苦戦を強いられるのではないでしょうか。
 
一般の転職でも、自己の都合ではなから実現できないことを、へっちゃらで嘘をつき転職させようとする行為も、大いに慎まなくてはいけません。そんなことで転職させてもすぐ離職することになります。全く無意味で無駄な行為です。また、転職希望者側もその雇用条件に現実味があるかどうかを洞察する目を養う必要があると思いました。
 
リーダーは常に高潔な倫理観をもって対処していくことを求められるのだと、再認識いたしました。