アキバのつぶやき
2026年03月
2026.03.13
コンセント抜きましたか?
「コンセント抜いたか!」。
家を出るとき、人は必ず確認します。
考えてみると、コンセントというものは不思議な存在です。
つまり、コンセントとプラグは、
人間関係や仕事も、どこかこれに似ています。
誰かから知恵や助言を受け取る。
人の能力も経験も、つながらなければ
あなたは今、どこにつながっていますか。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.12
15年たって思うこと
15年前、私は47歳でした。年齢だけ見れば働き盛りですが、
心の中はどこか曇っていました。毎日仕事はしているものの、
その先に何があるのかが見えない。
仕事に未来を感じられず、どこか悶々とした日々を送っていたのです。
もちろん生活のために働いているという現実はあります。
しかし、それだけでは人は長く走り続けることができません。
仕事とは本来、自分の人生とどこかでつながっているはずのものです。
けれど当時の私は、そのつながりを見失っていました。
転機は、特別な出来事があったわけではありません。
ただ、「この仕事は誰の役に立っているのだろう」と考えるようになったことです。
不動産という仕事は、土地や建物を扱う商売です。
しかし、その本質は人の人生に関わる仕事でもあります。
家を買う人、売る人、相続で悩む人、空き家で困っている人。
そこには必ず誰かの生活と物語があります。
そう考えるようになってから、仕事の見え方が変わりました。
売ることだけが仕事ではない。人の困りごとを解決することこそが、
不動産営業の価値なのではないかと思うようになったのです。
気がつけば、あの頃のような悶々とした気持ちは消えていました。
今は、人の世のために役立つ不動産営業マンとして日々を過ごしています。
もちろん、仕事ですから大変なこともあります。
しかし、誰かの役に立っているという実感は、人を前に進ませてくれる力になります。
15年前の自分は、仕事の意味を探していました。
今の私は、その答えを少しだけ見つけた気がしています。
仕事の未来とは、どこか遠くにあるものではなく、
誰かの役に立つその瞬間の中にあるのかもしれません。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.12
カリスマ経営者とは
会社というものは、もともと誰かの強烈な意志から始まります。
ニデックもまさにそうでした。
永守氏の有名な「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という言葉に象徴されるように、
企業の初期段階では創業者の個性がそのまま会社の個性になります。
むしろそれがなければ会社は立ち上がりません。
創業者のカリスマで引っ張るフェーズから、
組織として自律するフェーズへ移らなければならない。
ここが企業経営の最も難しいところです。
創業者の強さが会社の強さだったはずなのに、
その強さが次の成長の制約になることもあるからです。
これは優柔不断というより、創業者に特有のジレンマでしょう。
自分が作った会社ほど、手放すのは難しい。
しかし、企業が長く続くためには、創業者の手を離れる瞬間もまた必要です。
最終的には「組織の物語」へと移行しなければならない。
永守氏の退任は、ニデックという会社が
まさにその転換点に差し掛かっていることを示しているのかもしれません。
それとも創業者とともに輝きを失うのか。企業の本当の実力は、
むしろ創業者がいなくなってから試されるのだと思います。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.09
不動産取得税の改正について雑感
不動産取得税が53年ぶりに見直されるというニュースがありました。
普通の人は「税金が変わるのか」で終わります。しかし不動産営業の目線では、
ここで見るべきポイントは別のところにあります。税金というのは、国のメッセージです。
何を増やしたいのか、何を減らしたいのか。税制を見ると、その意図が透けて見えます。
これまでの日本の住宅政策は、はっきり言えば「新築中心」でした。
住宅ローン減税も、補助金も、税制も、新しい家を建てる方向に強く働いてきました。
高度成長期ならそれで良かったのです。家が足りなかったからです。
ところが今は違います。家は足りないどころか余っています。空き家は増え、
人口は減り、地方では住宅が市場に出ても買い手がつかない。
そんな時代に入っています。今回の取得税の見直しは、
税率が劇的に変わるという話ではありません。
むしろ制度の「メンテナンス」に近いものです。ただ、その背景にある問題意識ははっきりしています。
不動産市場をどう回していくのか。新築だけではなく、中古住宅や既存ストックをどう活かすのか。
営業の現場でお客様に伝えるなら、こういう話になります。
「税金の制度が動くということは、市場も動く可能性があるということです」。
不動産はタイミングの商売です。税制が変わると、人の心理が変わります。
人の心理が変わると、市場が動きます。税金のニュースをただの制度変更として聞くか。
それとも市場の変化のサインとして読むか。この差が、営業の差になるのだと思います。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.08
国際女性デーに思うこと
今日三月八日は、国際女性デーです。ニュースでは毎年のように、
「女性の活躍」や「ジェンダー平等」という言葉が並びます。
社会にとって大切なテーマであることは間違いありません。
ただ、少しだけ別の角度から考えてみたくなります。
なぜなら、本来は性別で区切る必要のない話だからです。
もし本当に男女が自然に社会を担うようになれば、
きっと役目を終えています。そしてそれは、決して残念なことではなく、
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.07
卒業シーズンで浮かぶ歌は?
三月になると、街の空気が少しだけやわらぎます。
ああ卒業の季節だなと思います。
この時期になると、ふと頭の中に流れてくる歌があります。
特別に好きだったわけでもないのに、
なぜかこの季節になると、思い出したように口ずさんでしまうのです。
当時は歌詞の意味など深く考えもしなかったのに、
年月がたつと、言葉のひとつひとつが妙に胸にしみたりします。
けれど実際の人生を振り返ってみると、
人は何度も小さな卒業を繰り返して生きているのかもしれません。
学校だけではありません。職場、住まい、人間関係。
気がつけば、いくつもの場所から静かに卒業してきました。
その後に歩いてきた時間まで一緒に思い出されます。
誰にでも一曲くらい、三月になると自然に浮かんでくる歌があるのではないでしょうか。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.06
あなたは何を卒業しますか?
卒業シーズンになると、毎年のように「旅立ち」という
言葉があちこちで聞かれるようになります。けれども、
私はこの時期になると、少し違うことを考えます。
卒業というのは、実はそれほど大きな出来事ではないの
ではないか、ということです。もちろん当人にとっては
区切りでしょう。しかし、人生という長い時間軸で見れば、
単なる通過点にすぎません。
変わるとすれば、日々の行動の積み重ねだけです。派手
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.05
企業の私物化
ニデック社の永守氏が退きました。
創業者が猛烈に会社を引っ張っている間、
誰もそれを私物化とは呼ばない。
むしろ「強いリーダーシップ」と称賛する。
業績が伸び、株価が上がり、雇用が増える限り、カリスマは正義です。
ところが、少しでも歯車が軋むと途端に評価が反転する。
でも、考えてみますと、創業者経営とは、そもそも“私”から始まるものです。
ビジョンも、執念も、違和感も、全部が個人に紐づいている。
その強度があるからこそ、その他大勢では見えない景色が見える。
問題は私物化かどうかではありません。
強烈な創業者はアクセルです。
アクセルを否定するのは簡単ですが、
それではそもそも走らなかったかもしれない。
退任とは、創業者の物語の終わりではありません。
本質はもっとシンプルです。「この会社は、創業者を超えられるか。」
それとも時間を超えて持続するのか。そこにしか、経営の面白さはありません。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.04
戦争はただの自己を守るめくらましなのか?
トランプ大統領が、イランを攻撃しました。
するとすぐに出てくるのがこの物語です。
この手の説明は、実に分かりやすいです。
ビル・クリントン大統領が弾劾問題の最中に、軍事行動を取ったとき、
「目くらましだ」という批判が噴き出しました。いわゆる“逸らし戦争”仮説です。
でも、仮説は仮説に過ぎない。
そもそもイラン問題は突発的なテーマではない。
何十年も続く地政学の構造問題です。
これを「スキャンダル隠し」で説明するのは、
複雑な数式を四則演算で解こうとするようなものです。
株価は揺れ、原油は跳ね、議会は騒ぎ、同盟国は神経質になる。
支持率が必ず上がる保証などどこにもない。リスクが高すぎる。
では動機は何か。
対外強硬姿勢はスキャンダル対応ではなく、ブランド戦略の中核です。
アクセルを踏むのがデフォルト。ブレーキはない。
そこで問うべきは、この軍事行動は、長期戦略に整合しているのか。
しかし国家はドラマで動いていない。利害で動いている。
ですが現実は、もっと退屈で、もっと冷酷です。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
2026.03.02
京アニ
偶々お昼に、お客様宅で会話しているときに、
京アニの話題になりました。
それは、2019年のあの日から、時間は確実に流れているはずなのに、
心のどこかは止まったままだという人も少なくないでしょう。
作品数を量産するわけでもない。むしろ逆です。
一本一本を、手間暇をかけて磨き上げる。
まるで工芸品のように、アニメーションを作る。
そこに徹するという戦略でした。
2019年の放火事件は、会社から多くの才能と未来を奪いました。
しかしその後の京アニは、被害者であることに寄りかからなかった。
静かに、しかし確実に制作を再開し、作品を世に送り出した。
その姿勢こそが、企業としての本質を物語っています。
逆境に置かれたときに、何を守るかです。
京アニは「作り手を守る」ことを選びました。
下請け構造に依存せず、正社員中心で育てる。
効率よりも蓄積を重んじる、この非効率に見える選択が、
他社には真似できない独自性を生んだのです。
八田社長の死去は、一つの時代の終わりかもしれません。
しかし、京アニという会社が体現してきた思想は、
作品の中に、組織の中に、確かに残っています。
戦略とは、ポジショニングではなく「やらないこと」を決めることだと言われます。
京アニは、安易な拡大をやらなかった。
スピード優先をやらなかった。その代わりに、信頼を積み重ねた。
その人格が残るかどうか。それが本当の経営の評価でしょう。
今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。
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