アキバのつぶやき

2026.03.23

因果応報は単純に推し量れない

 「原因」と言うと、どうしても一本の線を引きたくなります。

AがあってBが起きる、という直線的な理解です。
でも、実際のビジネスや人生は、そんなに単純ではありません。
そこで「縁」という言葉に置き換えますと、見え方が変わります。

縁とは、いくつもの要素が“たまたま結びついた状態”です。
人、タイミング、環境、気分、偶然。
それらが絡み重なって、結果が立ち上がります。

これは仏教でいうところの縁起に近い発想です。
すべては単独で存在するのではなく、関係の中で生まれる。
だから「これが原因だ」と切り取った瞬間に、
本質から少し離れてしまうのです。
ということは、戦略とは「縁をデザインすること」になります。
特定の一手で成果をあげて、勝つのではなく、
うまくいく“つながり”をどう増やすかになります。
良い顧客と出会う確率を上げる、
意思決定のタイミングを整える、
信頼関係を積み上げる。
これらはすべて、良い縁を引き寄せる行為だと思います。

不動産営業でよく言われているのは、
「このトークで決めた」「ロールプレイングで、習得させよう」ではなく、
「この人、このタイミング、この物件が重なった」
と捉えたほうが、むしろ実感に近いはずです。

面白いのは、「縁」で考えると慢心しにくいことです。
自分の実力だけで勝ったわけではないと分かります。
同時に、運任せにもならない。

ご縁は“自ら作りにいくもの”でもあるからです。
ですので、原因と結果を単純の一本の線で結ぶのではなく、
ご縁として編んでいくという意識が必要です。
この視点を持つと、営業や経営の戦い方そのものが、変わってきます。

今日も、「アキバのつぶやき」に来てくださって、ありがとうございます。

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