アキバのつぶやき

2025年06月

2025.06.17

二刀流復活!

 2025年6月16日、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)がロサンゼルスでのパドレス戦に「1番・投手兼指名打者」として先発出場し、投打「二刀流」として復帰しました。これはエンゼルス時代の2023年8月23日のレッズ戦以来、実に663日ぶりとのことです。ドジャースのユニホームを着て本拠地のマウンドに立つのは初めてです。

 ドジャースタジアム全体が異様な盛り上がりを見せる中、パドレスの1番タティス選手に対する第1球は、時速約155キロのシンカー! 強打者相手にファウルを打たせる貫禄の投球。

 大谷選手は2023年9月に2度目の右肘靱帯再建手術を受け、昨季は打者に専念。今季も投球練習など投手復帰へ調整を続けながら、打者で開幕を迎えており、待望の二刀流復帰登板となりました。
 30歳を迎えた大谷選手、体への負担は我々が想像する以上のものでしょう。しっかりと管理して無理せず新たな挑戦に邁進してほしいものです!

2025.06.16

ヘッドハンティングと責任

 転職は、日本において普通の時代となりました。 私が30代の頃は、転職はネガティブな行為としてとられていました。転職の回数が多いという事で、その人物の評価は低くみなされました。現代は、逆に転職していな方が、問題児のようにみられるようになりました。自らが転職サイトにエントリーしたり、エージェントが職に適した人を探し、条件を提示して優秀な人を引き抜く転職を促すことが、普通に行われています。

 今回、山尾志桜里氏が国民民主党に離党届を提出した件は、まるで企業における「ヘッドハンティング」の失敗と、その責任問題を浮き彫りにしていると思います。国民民主党は、玉木雄一郎代表らが山尾氏を夏の参院選候補として誘致し、公認を要請しました。山尾氏はこれを悩み抜いた末に受諾し、4月23日に党から公認決定の連絡を受けました。しかし、発表は「SNSでの批判沈静化」や「愛知県連からの懸念」などを理由に、複数回先送りされ、5月14日にようやく公認が発表され、山尾氏は本格的な政治活動を開始しました。

 転機は、6月10日の山尾氏単独での出馬会見でした。会見では以前の不倫問題にも触れられましたが、その24時間も経たないうちに「公認取り消し」が決定されました。山尾氏は、公認取り消しの理由とされた事柄は、「全て公認時に周知されていたこと」だと明言し、もし懸念があったなら公認前に選対面談を設けるべきだったと指摘しています。
 
実際、山尾氏自身は4月15日に面談を申し出たものの「不要」と判断されていた経緯があったとのことです。これは真実がどうかは不確かなところがありますので、一方的に山尾氏の言い分を支持するのは乱暴かと思います。
 しかし、この一連のプロセスは、党の「統治能力」に深刻な疑問を投げかけるものです。公認という形で一度「採用」を決定し、活動を開始させた後に、既知の情報を理由に取り消す行為は、ヘッドハンティング側の事前のデューデリジェンス(適正評価)の甘さ、そして最終的な責任の所在が問われることになります。

 玉木代表自身も、公認見送りに関して「おわび」の言葉を述べ、判断が遅れたことを認めていると報じられています。ですが、人ひとりの人生を、どのようにとらえているのでしょう。人前にさらけ出され、掘り返してもらいたくない過去を問われて、挙句の果てに無かったことにして下さいとは、何とも無責任な人を馬鹿にした行為としか考えられません。
 
山尾氏は、今回の経験から「党から正式な公認内定を受けても、党の都合で排除されてしまう政党では、志ある方も今後立候補の決断に躊躇してしまうのではないか」と懸念を表明し、党の統治能力に疑問を抱いているとして離党届を提出しました。また、この騒動によって、国民民主党の倫理観の欠如と、党首のリーダーシップの劣悪さが露呈されたことになり、夏の参議院選挙は苦戦を強いられるのではないでしょうか。
 
一般の転職でも、自己の都合ではなから実現できないことを、へっちゃらで嘘をつき転職させようとする行為も、大いに慎まなくてはいけません。そんなことで転職させてもすぐ離職することになります。全く無意味で無駄な行為です。また、転職希望者側もその雇用条件に現実味があるかどうかを洞察する目を養う必要があると思いました。
 
リーダーは常に高潔な倫理観をもって対処していくことを求められるのだと、再認識いたしました。

2025.06.15

黄金

 黄金といえば、言わずと知れた、「金」を想起します。イスラエルとイランの戦争で、原油価格が高騰し地政学リスクから、ニューヨークの金先物価格が、1ヶ月ぶりに最高値を更新しました。 金は安全資産として重宝されていますが、いづれは下落するのは必定です。いつ売却するかが、投資においては難しい点です。

 さて、一時騒がした、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収劇。当初トランプ前大統領の強い反対に遭いましたが、最終的に承認へと転じました。この方針転換の鍵となったのが、米政府に拒否権を付与する「黄金株」の導入とのことです。国家安全保障協定も結ばれ、買収の枠組みに米政権の意向が強く反映されました。

 では、この「黄金株」って初めて聞いた言葉なので調べてみました。すると、たった1株持っているだけでも、会社の重要な決定に対して「拒否権」を行使できる、非常に強力な権限を持つ特別な株式のこととあります。正式には「拒否権付種類株式」と呼ばれているようです。

 ちょっと解せないのですが、これをアメリカ政府がもっているという事は、日本製鉄が過半の株式を取得したとしても、それによって議案を可決することが出来ないことになるということです。株主総会でアメリカ政府として納得できなければ、黄金株を行使し有無を言わさず議案を拒否することが出来きます。これでは、買収とは言わないと思うのですが…。

 トランプ氏は、日鉄による約110億ドル(約1兆6千億円)の巨額投資がUSスチールの再建に役立ち、雇用創出につながると評価。自身の支持基盤である労働者の理解も得られると見込み、実利を重視する「トランプ流」で方針を転換しました。実際、USスチールが主要工場を置くペンシルベニア州の上院議員は「大統領が労働者に貢献している!」と歓迎の意を示しています。
 
 しかし、トランプ氏の言動には危うさも指摘されます。彼は鉄鋼に課した25%の関税を50%に引き上げると表明するなど、高関税による国内産業保護や、投資促進を強調しており、その政策の姿勢は常に注目されています。
この買収劇は、「黄金株」という特殊な仕組みを通じて、経済と政治、そして国家安全保障が複雑に絡み合う現代の国際ビジネスの一面を浮き彫りにしました。
 世の中には、黄金の輝きの中に闇が存在しているのだなぁと、感じました。

2025.06.14

不祥事

 日本郵便が、約2500台のトラックやバンを売却する方向で検討を進めていることが明らかになりました。これは、配達員の酒気帯び確認を適切に行っていなかった問題で、国土交通省から貨物運送許可の取り消しに関する行政処分案が、通知されたためです。処分を受けると、対象車両は5年間、運送許可を再取得できなくなるため、維持費を削減し、業績への影響を抑える狙いがあります。

 この決定により、多くの配達員に影響があるのではと心配されるかもしれませんが、配達員の雇用は継続される方針です。彼らは処分対象外の軽バンでの運送業務などに配置転換されるとのこと。売却手続きは、今夏ごろから本格的に検討される見通しです。
 今回の問題は、日本郵便だけでなく、物流業界全体にも波及する可能性があります。ただでさえ運転手不足が深刻な物流業界において、日本郵便は宅配便「ゆうパック」などの安定的な運送を維持するため、ヤマト運輸や佐川急便といった競合する物流会社に、集荷業務の協力を打診している状況です。
 ネット社会になりましても、はがきや封書を送ることはなくなりません。私も、平素お客様へハガキや、DMをお送りするのに、大変お世話になっております。投函して二日後には、相手方には届いているという事を局員さんから、聞いたことがあります。遠方にもかかわらずです。この物流システムには驚くばかりでした。 今後、どのような影響を与えるのか、引き続き注目していく必要がありそうです。

 いつの世も、何らかの不祥事というのは後を絶たないものです。その原因は、人は習慣を変えるのが苦手だという事があるのではないでしょうか?今までやってきたのだから、これからも大丈夫だという安易な方向に気持ちが向きがちなのも否めないところです。私自身も、知らず知らずに行っている行動を見直し、是正すべき行動や言動は、勇気をもって果敢に変えていく努力を継続していきたいものです。

2025.06.13

言葉がもたらす代償

 感情に流され、衝動的に言葉を発してしまうと、しばしば大きな後悔と取り返しのつかない結果を招きます。日々、痛感しておりますが、なかなか凡人の私では、是正することができません。

 世間では成功者といわれているイーロン・マスク氏と、世界の強国アメリカの大統領トランプ氏の一連のやり取りは、その典型的な事例と言えるのではないでしょうか。

 マスク氏はかつて、トランプ氏に関する「行き過ぎた内容だった」と自ら認める投稿を後悔し、さらには真偽不明な情報を削除するに至りました。
これは、確認を怠った軽率な発言がいかに無益であるかを痛感させる出来事です。

 トランプ氏がマスク氏を「クレイジー」と呼んだことに対し、マスク氏もX(旧ツイッター)で「私がいなければトランプは選挙で負けていた。恩知らずだ」と感情的に反撃し、新党立ち上げの可能性まで示唆しました。
 しかし、この感情的な応酬は、関係修復どころか、かえって溝を深める結果となりました。マスク氏が関係修復の意向を示唆した可能性があるにもかかわらず、トランプ氏はNBCニュースのインタビューで、マスク氏との関係を修復する考えは「ない」と明確に答えています。

 この事例は、感情的な言葉が関係をいかに深く傷つけ、一度失われた信頼を取り戻すことが、いかに困難であるかを浮き彫りにしています。発言する前に一度立ち止まり、その言葉がもたらす影響を深く考えること。

 この「愚かな行為」を避けるための慎重さこそが、私たちに求められているのではないでしょうか。言葉の力を認識し、責任を持って発言することの重要性を、改めて心に刻むべき時です。

 人は己の過ちをすぐに忘れます。後悔後に立たず!日々新たに、心新たに、精進するしかないのでしょうね。

2025.06.12

ちょっとしたことで!

 梅雨に入り、外回りのお仕事をされている方にはねぎらいの声をかけてあげたい気持ちで一杯です。そして、気温の上昇に伴い水分補給は欠かせません。熱中症対策を怠らずに、日々の業務に取り組んでいきましょう。

 さて、最近、コンビニやスーパーで1リットルサイズのペットボトル飲料をよく見かけるようになったと思いませんか?実は今、このサイズの人気が急上昇しているんです!産経新聞のニュースによりますと、水や緑茶などの1リットル入りペットボトル飲料が人気を呼んでおり、特に伊藤園の「お~いお茶」シリーズなどは、ここ5年間で出荷量が年平均3割増と大きく伸びています。また、サントリー食品インターナショナルの「サントリー天然水」も、昨年5月から今年の4月までの売り上げが前年同期比6割増と絶好調とのことです。

 この原因はどこにあるでしょう?実は容器の形を変えただけで、この人気につながったというのです。本当かなぁ?と一瞬頭をよぎりました。
以前は、高さ21センチ程度のだるまのような円筒形や、横幅が広い箱型のずんぐりむっくりした容器が多く、現在人気を呼んでいるのは、縦横約7センチ、高さ約26センチの縦長のスリムな容器です。

 ニュース記事では、このスリムな容器が「意外な人気の理由」になっていると述べられています。スリムになったことで、バッグに入れやすくなったり、持ち運びやすさが向上したことが、消費者に受け入れられた要因と考えられます。
 このスリムな1リットルペットボトルの草分けとされるのは、2018年6月にコンビニ大手のファミリーマートが伊藤園と共同開発して発売した、プライベートブランドの緑茶などの商品です。夏の熱中症対策などで、朝の通勤・通学途中に比較的大容量のペットボトルを購入する消費者が多かったことから、「ニーズに応えて」900ミリリットルから1リットルに増量した際に、スリム型が採用されたとのことです。
 このように、容器の形状を変えるというシンプルな工夫が、消費者の利便性を高め、大きなヒットにつながったという興味深い事例ですね。皆さんも、通勤・通学やちょっとしたお出かけに、スリムな1リットルペットボトルを選んでみてはいかがでしょうか。
 ヒット商品を生み出すというものは、それ、「みんなの不満かな?」という発想が何をおいても大事ですね。そして、次に来るのが、「それ、うれしい?」ではないでしょうか。うれしくなければ、人は続けて購入しようとは思いませんよね。最後は、「それ、ほかの人に話したい?」。

 バズるということでしょうか。そうして口コミが広がり、爆発的な売り上げを上げることになるのでしょう。
 ほんの少しの改善と、後知恵では言えますが、なかなかもってそこに目をつけることは至難の業であると思います。自分の仕事においても、もっともっと改善できることがないか、しっかりと見つめ直しいくことが大事ですね。
 
「今までいいやぁ!」では、業績アップの持続的向上は望めないです。現状で見えていない改良点を、どこまでも探し続けるという、意志する習慣を我がものにしていきたいです。

2025.06.10

言語の壁を乗り越えて海外へ!

 おはようございます。テクノロジー好きにはたまらないニュースが飛び込んできました。なんと、Appleが開発した新しいAI機能によって、私たちのコミュニケーションの方法が大きく変わるかもしれません!

 先日、Appleが自社開発の生成AI「アップルインテリジェンス」を発表しました。このAIを搭載したiPhoneやタブレット端末で、驚くべき新機能がこの秋から利用できるようになるんです。

 その目玉機能の一つが、メッセージや音声通話の「即時翻訳」機能です!
具体的には、メッセージアプリで受信した内容が、希望の言語に自動で翻訳されるようになります。これが日本語にも対応するとのこと、海外からのメッセージもストレスなく読めるようになりそうで、これはとっても助かるのではないでしょうか。

 さらに、電話の通話内容もAIが話し手の音声を認識し、まるで通訳のように相手に音声で伝えてくれる仕組みが導入されます。こちらは英語や中国語、スペイン語などが音声翻訳の対象となるようです。国際電話や海外の方との通話のハードルが一気に下がりそうです。
 
 ビデオ通話アプリのFaceTimeでも進化があります。話した内容がリアルタイムで字幕として表示されるようになり、よりスムーズで分かりやすい会話が実現しそうです。
 Appleのティム・クックCEOは、この「アップルインテリジェンス」を最大限に活用するために、製品やソフトウェアの強化を進めていると強調しています。今回の翻訳機能も、そのAIの力を活用した重要な一歩と言えるでしょう。これらの新機能は、6月9日にカリフォルニア州で開催された、Appleの年次のアプリ開発者向けイベントで発表されました。
 国境を越えたコミュニケーションが、より手軽で自然なものになる可能性を秘めた今回の発表。この秋、私たちのiPhoneやタブレットがどのように進化するのか、今から楽しみですね!

 プライベートでは、言語の隔たりで敬遠していた海外旅行ですが、ストレスなく行けるようになるのではと、大いに期待してなりません。
また、ビジネスでは閉鎖的でした不動産売買の国際化も、この技術で一気に広がる予感が致します。

2025.06.09

コメ取引と不動産取引の雑感

 備蓄米を放出しているにもかかわらず、コメの価格が高止まりしていたなか、この度小泉農水相の断行により備蓄米の価格が手頃な価格に下がりました。では、なぜ価格が高止まりしていたのかという、その大きな要因は何だったのでしょう?

 農林水産省が注目しているのが、「スポット価格」の動向です。このスポット価格とは、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの大手集荷業者を介さず、JA以外の業者が農家から直接コメを買い取るなどして取引される価格のこと。今年1月から4月の時点で、このスポット価格がJA経由の販売ルートの約2倍の高値で取引されていることが判明しました。

 具体的に見てみましょう。
 JAなどが農家から玄米60キロを仕入れる価格が約2万円(5キロ換算1667円程度)であるのに対し、業者間の現物取引であるスポット価格はなんと4万5000円から5万円程度(5キロ換算で3750円から4167円程度)に跳ね上がっています。これらは昨年産米と比べ5〜6割も上昇しています。
 では、なぜこのような高値になっているのでしょうか?昨年夏のコメの品薄感がきっかけとなり、小売店に並ぶコメの量が減少。この供給不足感から、各事業者がコメの調達に奔走し、競争が激化した結果だとされています。
 JAなどからの供給自体が減ったことも大きく影響し、中にはコメの調達量が前年比で8割も減った業者もいたとのこと。そうした業者は、何としてでも現物を確保しようと高値での購入に踏み切ったわけです。結果として、この高値で取引されたコメの多くがスーパーなどの店頭に並び、私たち消費者は「5キロ4500円から5000円ほどのコメ価格」を目にすることになっているのです。
それでは、不動産取引ではどうなのでしょうか?
 一般的に購入者が個人か業者かによって、取引価格は大きく違ってきます。不動産取引では、コメの生産者にあたるのが、売却を考えている売主様です。供給が少なく購入者希望者が多く存在する立地の物件であれば、必然と高値で売却できる可能性は高くなります。という事は、不動産業者を買主とすると、売却価格は数百万円の差が出てくることになりかねます。
 
 そこで、売主様としては、売却する不動産が、どのような需要と供給の関係にあるのかを、最初に把握することが大事となります。
これがなかなか一般の方には把握しずらいし、面倒な作業です。ネット社会になり、情報が得やすくなり、一般の個人でも分析や判断ができやすくなりましたが、不動産物件というのは、法規制や様々な絡みが存在します。ですので、最終的には業者の意見にゆだねざるおえないところは否めないでしょう。
 そういう中で私は、一括査定サイトなどで査定依頼をする前に、しっかりと自身の不動産の特性をつかむことが重要だと、お伝えしたいです。それと、価格を安易に下げて売却する原因は、時間の問題と心理的負担があると考えております。
 何かの事情によって早期に現金化しなければならなくなった、また売却後の契約不適合責任を負いたくない、といった負い目から、業者への売却へ進んでしまうケースが多いのではないでしょうか。

 大切な不動産という資産の売却です。備蓄米のように買い戻しはできません。今は売却する考えはなくても、予期せぬ出来事で売却を強いられることが起こるかもしれません。また、交渉によっては契約不適合責任免責という条件での売却も可能です。ですので、遊休の不動産を持っておられる方は、しっかりと準備をしておくことをお勧めします。

 農林水産省は価格下落を促すため、備蓄米を小売業者に直接届ける新たな入札制度の導入を進める考えです。不動産業者は、逆に中抜きする業者に流通することを優先するのではなく、個人の売主様及び買主様双方が良しとする取引を第一として、日々の業務に取り組んでいくことで、業界の信頼と発展に貢献できるのではないだろうか。

2025.06.08

ためになる、四字熟語

 「夜郎自大」。この言葉、皆さんはご存知だったでしょうか? 一般的に、「自分の属している狭い世界しか知らずに、他の世界の広大さを知らずに尊大に振る舞うこと」を意味します。常に気をつけなくてはいけない箴言です。

 この言葉の由来は、古代中国の故事にあります。漢王朝が支配していた時代、夜郎という国がありました。夜郎の王は、自分の国が非常に大きいと思い込んでおり、漢の使者に対して「漢と我が国と、どちらが大きいか」と尋ねたと言われています。この夜郎という国の王が、広大な漢王朝の存在を知らずに自分を過信していたことから、「夜郎自大」という言葉が生まれました。

自分の狭い知識や経験だけで物事を判断し、傲慢になってしまうのは、現代社会でも起こりうることです。常に謙虚な心を持ち、新しい知識や異なる価値観に耳を傾ける姿勢が大切だと、この言葉は教えてくれます。自分の世界に閉じこもらず、外にあるもっと広い世界に目を向けたいものですね。
 私たちは、油断すると自分の価値基準で物事を見てしまい、また批評したりします。思い込みで物事を観てしまいますと、現実を事実として受けとめられなくなります。これでは、正しい判断を下す確率は低くなります。複雑混交の現代社会をより幸福に生きるためには、多面的な視点を持ちたいものです。それには、自分の思考を常にブラッシュアップしていくしかないと思っています。

2025.06.07

裏切り

 長らく盟友関係にあったトランプ米大統領と実業家のイーロン・マスク氏が、急速に対立を深めています。一体、何が起きているのでしょうか?

対立の引き金となったのは、トランプ氏が推進する税制・歳出法案です。この法案は減税や支出削減、債務上限引き上げなどをまとめたものですが、マスク氏が「米国の破産」につながるとして批判したことから亀裂が露呈しました。
 トランプ氏は、法案に反対するマスク氏に対し「クレイジー」「失望した」と激しく非難。マスク氏が経営するEV大手テスラの利益のために反対しているとし、政府補助金や契約を打ち切る可能性を示唆しました。
 これに対しマスク氏は、自身は法案を見ていないとし「うそだ」と反論。「やってみろ」と応戦し、自身の宇宙開発企業スペースXの宇宙船「ドラゴン」の運行停止を開始するとまで言及しました。
 ドラゴンはNASAと共同でISSへの輸送を担っており、停止すれば米国の宇宙事業に大打撃となります。
舌戦はさらにエスカレートし、マスク氏はトランプ関税を批判し、トランプ氏弾劾への賛同も示唆。X(旧ツイッター)で「(共和党、民主党とは異なる)第三の政党を設立するべき時か」と問いかけるアンケートを開始しました。さらに、「私がいなければトランプは選挙で負けていた」「恩知らずめ」と、トランプ氏を痛烈に非難しています。
 背景には、マスク氏が推定3800億ドル超の資産を持つ世界一の大富豪であり、2024年大統領選ではトランプ氏に約2.9億ドルの献金をして勝利に貢献したという事実があります。この決裂を受けて、与党・共和党内には動揺が広がり、税制・歳出法案に賛成していた一部議員は修正を主張し始めています。これは、来年の中間選挙でマスク氏による落選運動の標的となることを恐れているためとみられています。
 かつての盟友同士の激しい衝突は、今後の米政局に大きな影響を与える可能性があり、注視が必要です。人を信じるのと、人の行いを信じるのは別だよ!ということに尽きるのではないでしょうか。

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