アキバのつぶやき

2025年09月

2025.09.01

防災の日に思うこと

 9月1日は「防災の日」。1923年の関東大震災が発生した日であり、また台風シーズンの始まりにあたる時期です。私たち日本人にとって、防災は特別な行事ではなく、日常の延長線上にある大切なテーマだといえるでしょう。

 とはいえ日々の暮らしの中で、防災を意識し続けるのは容易ではありません。備蓄を整えても、気づけば賞味期限が切れていたり、懐中電灯の電池が切れたままだったり…。だからこそ、防災の日は「備えを見直す」大切な機会になるのです。
 
 近年はゲリラ豪雨や線状降水帯、巨大台風など、従来の経験則では判断できない気象災害が増えました。過去の記録を学び、未来のリスクを想定すること。それは気象を知ることと同じく、防災の基本ではないでしょうか。

 大切なのは、「もしも」をイメージして準備をしておくことです。停電したらどうするか、水道が止まったらどうするか。具体的な状況を想像し、家族や身近な人と話し合うだけで備えの精度はぐっと高まります。


 「事前の一策、事後の百策に勝る」


 完璧でなくてもいい、小さな一歩を踏み出すことが何より重要です。 自然は時に厳しさを見せますが、同時に四季の彩りや豊かさをもたらしてくれる存在でもあります。その恵みを享受しながら、どう向き合い、どう備えていくか。

 防災の日は、自然と共生する生き方を考える入り口として位置づけられるのではないでしょうか。