アキバのつぶやき
2025.08.26
信頼と信用
信頼と信用という言葉は、似ているようでいて実は異なる性質を持っています。私は長らく住宅不動産の世界に身を置いてきましたが、この二つを混同すると判断を誤ることが少なくありません。
信頼とは、人と人との関係性の中に自然と芽生えるものです。家族や友人との間に築かれるのは、相手の人柄や誠実さに基づいた信頼です。それは「この人なら裏切らないだろう」という感覚であり、数値や契約に裏付けられたものではありません。
一方で信用とは、数値や実績、そして制度によって担保されるものです。銀行がお金を貸すときに拠り所とするのは、その人の返済能力を示す信用です。過去の返済履歴や収入状況といった「目に見えるデータ」に基づき、貸すか貸さないかを判断します。
また、企業が従業員に支払う給料や賞与も、ひとつの信用にもとづいて、支給額の差が発生していると思います。過去の実績や、業績、日々の勤務態度といった評価によって判断します。つまり信用は取引の土台であり、ルール化された関係の中で機能します。
また、企業が従業員に支払う給料や賞与も、ひとつの信用にもとづいて、支給額の差が発生していると思います。過去の実績や、業績、日々の勤務態度といった評価によって判断します。つまり信用は取引の土台であり、ルール化された関係の中で機能します。
現代社会を見渡すと、どうしても「信用」の比重が大きくなりがちです。スコア化や数値化によって人を評価しようとする仕組みが広がっているからです。しかし、これだけでは社会はうまく回りません。数字の裏側にある人間の意志や心を信じる「信頼」がなければ、協力や共感は生まれにくいのです。逆に言えば、信頼の上に築かれた信用こそが、長期的に持続可能な関係を支えます。
私は、この二つのバランスが大切だと考えています。信頼があるからこそ信用が厚みを持ち、信用を守る努力があるからこそ信頼が深まる。両者は対立する概念ではなく、補い合うものです。営業活動や会社経営においても、人間関係においても、この循環を意識できるかどうかが、大きな違いを生むのだと思います。