アキバのつぶやき
2025.06.27
新たな空き家活用事例
過去に人や家族が生活していたお家が、時間とともに誰も住まなくなり、残された人が管理することが出来なくなりますと、放置された空き家となります。営業活動しておりますと、そのようなお家が多くなってまいりました。
そんな中、都心の古い空き家が、映画やCMのロケ地として注目を集めているようです。誰も住まず、傷みが激しくドアはボロボロ、外階段はサビだらけだったアパートが、意外な形で脚光を浴びているのです。
特にホラー映画の撮影チームからは「こんなホラー映画向きのアパートが都心にあるなんて驚いた」と好評で、その廃墟のような外観が作品の世界観作りに貢献しています。
テレビのバラエティー番組やCMのロケ地として使われたり、アパート内部で「昭和の風景」を撮影したりと、これまで数十件もの活用例があり、いずれも大きな反響がありました。
このアパートを所有する不動産会社ジェーガイア様は、ロケ地検索サイトに物件を掲載し、1時間あたり約2万円で貸し出しているとのことです。ホラー映画のように深夜に及ぶ撮影には割増料金もかかり、放置された物件が固定資産税分をカバーできるほどの収益を生み出しているとのことです。
これは、使われなくなった物件の有効活用を推進する、「価値再定義」の好例と言えるでしょう。
「実家ロケ」のように、空き家や空き地をロケ地として提案するサービスも登場しており、これまで価値がないと見られていたものが、新たな需要で輝きを放っています。荒れた雰囲気やさびれた様子がむしろ評価されることで、眠っていた資産が持つ潜在的な価値が再発見されているのです。}
昔、廃墟となった幽霊ホテルをテレビが放映していたことがあり、一部ではノスタルジーを満喫したいという人にもてはやされたこともありました。この「価値再定義」の動きは、今後も様々な分野に広がりそうな感じがします。