アキバのつぶやき
2025.06.08
ためになる、四字熟語
「夜郎自大」。この言葉、皆さんはご存知だったでしょうか? 一般的に、「自分の属している狭い世界しか知らずに、他の世界の広大さを知らずに尊大に振る舞うこと」を意味します。常に気をつけなくてはいけない箴言です。
この言葉の由来は、古代中国の故事にあります。漢王朝が支配していた時代、夜郎という国がありました。夜郎の王は、自分の国が非常に大きいと思い込んでおり、漢の使者に対して「漢と我が国と、どちらが大きいか」と尋ねたと言われています。この夜郎という国の王が、広大な漢王朝の存在を知らずに自分を過信していたことから、「夜郎自大」という言葉が生まれました。
自分の狭い知識や経験だけで物事を判断し、傲慢になってしまうのは、現代社会でも起こりうることです。常に謙虚な心を持ち、新しい知識や異なる価値観に耳を傾ける姿勢が大切だと、この言葉は教えてくれます。自分の世界に閉じこもらず、外にあるもっと広い世界に目を向けたいものですね。
私たちは、油断すると自分の価値基準で物事を見てしまい、また批評したりします。思い込みで物事を観てしまいますと、現実を事実として受けとめられなくなります。これでは、正しい判断を下す確率は低くなります。複雑混交の現代社会をより幸福に生きるためには、多面的な視点を持ちたいものです。それには、自分の思考を常にブラッシュアップしていくしかないと思っています。