アキバのつぶやき
2025.06.05
もう36年か!
1989年6月4日に発生した天安門事件から、今年の6月4日で36年を迎えました。この事件は、中国共産党・政府が、学生らを中心とした民主化運動を武力で弾圧したものです。
この歴史的な出来事の犠牲者らを悼むため、世界各地で追悼集会が開かれています。特に、台湾・台北市中心部にある中正紀念堂前では、数百人もの市民が参加する追悼集会が開催されました。集会では、事件が起きた日付を示す「8964」の形に、キャンドルライトが灯されました。これは、民主化を求めて犠牲となった学生たちの死を悼むためです。
36年という長い年月が経過しても、天安門事件で失われた命、そしてそこで掲げられた民主化への願いを忘れない人々が、世界中にいるということがわかります。台湾でのキャンドルライトに込められた祈りは、犠牲となった方々への追悼の気持ちを静かに伝えています。
知らなかったことで、とても感動したことがあります。それは、当時の政府軍の少将でありました、徐 勤先(ジョ キンセイ)氏が、「丸腰の学生や市民に武器を向けることはできない」と出動命令書への署名を拒否したがために、軍長を解任され、軟禁状態に置かれていたことです。その後、死刑説や死亡説などが流布されましたが、2011年2月、香港のリンゴ日報の取材に、 「当時の行動を後悔していない」と語ったとのこと。
一党独裁政治下で、上層部の指示に背くことは、勇気と信念が確固不抜でなければできるものではございません。人はそれぞれに、譲れないある一線をもって生きる事で、後悔の無い人生を送ることが出来るのだろうと強く思いました。