アキバのつぶやき

2025.11.27

いつもしていることのチカラ

「いつも、やっていること」。

 これは意外と、本人が一番軽く扱いがちなものです。なぜなら、日々の習慣はあまりに当たり前すぎて、特別さが見えなくなってしまうからです。しかし、ビジネスにおいても、人生においても、この「いつも」の積み重ねほど強いものはありません。

 多くの人が成果を求めて派手な変化や劇的な一手に目を向けがちです。けれども、結果を左右するのは、いつも静かに積み上げられる小さな行動です。私がいつも心がけていることは、まず一日の始まりに、水を必ず飲むということです。仕事の終わりは机の上を整えて帰宅することです。

 数分で終わる些細な行為ですが、これをしてから一日をスタートし、終了しますと、気持ちが澄み、判断の質が明らかに違ってきます。もうひとつ、「いつも」続けていることに、数ページですが、生きる教訓が書かれた著書を、出社前に読むという習慣があります。

 読むと言うより、自分に言い聞かせるといったほうが的を得ています。たとえ数ページでも、自分への戒めとして読むことで、安心感が生まれます。不動産の仕事は、人としての関わりがすべての基盤ですから、この小さな「いつも」が結果的に大きな違いを生み出しているのだと思います。

 「いつも」していることは、派手さはありません。しかし、習慣の力は、後から振り返ったときにこそ、圧倒的な差になって現れます。結局、人生の質も、仕事の実力も、細部で決まるのではないでしょうか。その人の「いつも」にこそ、その人らしさが宿っています。変化を焦る前に、自分の「いつも」を見直してみる。

 そこに、次の一歩のヒントがあると感じています。
 

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