アキバのつぶやき

2025.10.26

青の季節に立つ、高市新首相と霜降の思考

 少し前の23日は、二十四節気の「霜降(そうこう)」。秋がいよいよ深まり、夜明けの大地に霜が降り始める頃を指すとあります。気温の低下とともに空気が澄み、景色の輪郭がくっきりと浮かび上がる時期です。昔の人はこの現象を「青女(せいじょ)」。冷気を司る女神の仕業と呼んだそうです。自然界の「青」が最も冴え渡るこの時節に、日本の政治にもまた一人の「青」が立ちました。

 そうです、高市新首相です。日本の憲政初の女性首相です。

 高市氏のトレードマークは、鉄の女、サッチャー女史を倣った、深い青の勝負服です。
この「青」という色は、不思議な象徴性を持ちます。情熱の赤とは対極にありながら、信念を内に秘める。感情ではなく理性、熱狂ではなく冷静。霜降の空気が澄むように、青は混じり気を許しません。青は、見せかけの華やかさよりも、芯の強さと透明な誠実さを語る色です。

 政治の世界はしばしば「熱」でものが動きます。声の大きい者が注目を集め、感情が波のように世論を動かすように。
ですが本来、国を動かすとは「熱」よりも「冷」に近い行為ではないでしょうか。冷静な判断、論理的な構想、そして長期の視点を持つこと。言うなれば、「霜降の思考」が必要とされます。
 
 高市首相がこの「霜降」の時期に青をまとうのは、偶然ではない気がしてなりません。政治的な駆け引きの熱気が渦巻く中でも、あえて冷静さを保つ姿勢。それは、情勢を凍らせる冷たさではなく、余分な熱を取り除き、物事の本質を際立たせる冷たさです。霜が朝日に溶けるとき、そこに新しい季節の兆しが見えるように。
 
 お許しを頂き、不動産ビジネスに置き換えるなら、この“青の思考”は経営にも通じます。短期の売上に一喜一憂する「熱」の経営ではなく、環境の変化を冷静に見通し、地域の未来を描く「冷」の経営。「青女」がもたらす冷気のように、余分な感情や焦燥を取り除くことで、次の芽が静かに育ちはじめる。
 
 霜降の朝、青の勝負服に身を包む首相の姿は、「冷たく、そして強く、まっすぐに生きる」ことの象徴に見えます。青は、決して冷酷ではない。むしろ、未来に誠実であろうとする意志の色なのです。

 だからわたくしも、紺のスーツに紺のネクタイという青色スタイルを第一として、お客様とご面談していきます。

コメント

コメントフォーム