アキバのつぶやき

2025.10.24

私たちはできる!

 アキバのつぶやきをご購読して頂いている皆様、いま私たちが生活している街は変わろうとしています。人口が減り、暮らしが多様化し、家の形も、働き方も変わりました。でも、ひとつだけ変えてはならないものがあります。それは、「この街を、どうしたいのか」という私たちの価値観です。
 
 不動産ビジネスとは、土地や建物を扱う仕事に見えます。けれど、本質は人の人生を支える仕事です。家は商品ではなく、暮らしの器です。街は投資の対象ではなく、未来を託す場所です。
 
 私は、ある古い家を所有しているご婦人が住まわれている、老人ホームの施設を訪ねた日のことを覚えています。80歳を過ぎても、かくしゃくとされているご婦人が、今は亡き夫と、初めて立てた家を、手放す決心を固められていました。「思い出が詰まっているから、ただ売るだけでは悲しいね」と。
 
 その後、私たちはその気持ちに寄り添い、次に住む若い家族との橋渡しをしました。引き渡しの日、ご婦人は最後にもう一度、その家を見に行きますと、ご子息様の車に乗り、決済場所の銀行をあとにされました。

 ある書類の確認のために、施設に訪問した時のことです。「本当は、長男に、そして孫に住んでもらいたかった」と。その瞬間、私は気づきました。不動産ビジネスとは、“取引”ではなく、“継承”なのだと。経営・営業とは、“売り上げという数字”ではなく、“物語”なのだと。

 私たちは問われています。

どれだけ早く売るか。ではなく、どれだけ深く信頼されるか。どれだけ多く取るか。ではなく、どれだけ残せるか。
 
 答えは明らかです。
変化の時代だからこそ、価値観に従う。売り上げという数字の前に、人の心を見つめる。効率の前に、誠実を貫く。

 そして私は信じています。

 人の思いをつなぐ不動産会社こそ、この街の未来をつくる力になる。
そう、オバマ元大統領ではございませんが、“Yes, we can.”
 
 私たちアキバホームは、街と人の希望を紡ぐことができるのです。

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