アキバのつぶやき
2025.09.06
デザインで生きる
私たちは普段、デザインという言葉を耳にすると、ポスターや建築、ファッションのように、目に見える美しさを思い浮かべがちです。けれど、よく考えてみると、私たちの暮らしのすべてが「デザイン」と深く結びついています。日常の思考や、仕事の行動の組み立て方さえ、一つのデザインなのです。
朝の時間をどう過ごすか。どんな順番で仕事を片づけるか。家族との会話をどのように温めるか。そうした小さな選択に、私たちは無意識に「自分なりの設計図」を描いています。それは誰かに見せるものではなくても、確かに「デザイン」と呼べるものです。
「デザインで活きる」とは、日々の営みを意識して「かたち」にすることだと思います。忙しさに追われていると、流れに身を任せるだけになってしまいますが、ほんの少し立ち止まって順序を工夫するだけで、心の余裕や笑顔が生まれる。デザインは、見た目の美しさだけでなく、生活の質を整える力を持っているのです。
また、思考をデザインすることも大切です。悩みが堂々巡りになってしまうときは、紙に書き出して整理してみる。あるいは「今日は発想を広げる日、明日はまとめる日」と自分の頭の流れを設計してみる。そんな工夫ひとつで、思考は驚くほど澄んでいきます。
デザインとは、結局のところ「自分らしい生き方を形づくること」なのかもしれません。誰かの基準に合わせるのではなく、自分の心地よさや大切にしたいものを軸に、日々を組み立てていく。その積み重ねこそが、人生を美しく、そして柔らかくしていくのでしょう。
今日の暮らしをどう描くか。そこに小さなデザインを意識すると、毎日はもっと自分らしくときめき輝き始めるのです。