アキバのつぶやき

2025.07.14

政治家の資質とは?

 私は、参議院選挙の投票日は、仕事ですので、先日の休みの日に期日前投票を済ませてきました。不在者投票という制度もあり、若干違うのだそうです。

 間もなく迎える参議院選挙は、私たちの未来を託す大切な機会です。近年、政治家の資質が問われる場面が増えていますが、その際にしばしば注目されるのが「学歴」ではないでしょうか。

 昭和の怪物首相といえば、故田中角栄元首相です。氏は、故郷の新潟から上京後、中央工学校夜間部を卒業していますが、世間には「尋常高等小学校卒」というイメージが強くありました。本人もこれを意識し、蔵相就任時にはエリート官僚を前に「私が田中角栄だ。小学校高等科卒である。・・・・。全ての責任はこの田中角栄が負う」と挨拶したとされます。ここに角栄氏の強い自負が感じられます。

 一方、静岡県伊東市長選で初当選したばかりの田久保真紀市長は、「東洋大卒」と公表しながら、実際には「除籍」だったことが発覚し、辞意表明に追い込まれました。当初は疑惑にまともに向き合わず、混乱を広げたことで、市民からの苦情が殺到したのです。

 さらに学歴と資質の問題を考える上で、能登半島地震を巡り「運のいいことに能登で地震があった」と発言し批判を浴びた自民党の鶴保庸介参院議員の例があります。彼は東京大法学部卒という高学歴を持ちながらも、どんな文脈であれ、被災地に寄り添う気持ちがあればあり得ない発言をしてしまいました。珠洲市を念頭に置いたと思われる地名を「たま、なんだっけ」と話したことも驚きです。
 これらの事例が示すように、政治家の学歴は、その人物を知る情報の一つに過ぎません。田中元首相のような、猛勉強と博覧強記の人で、官僚がその法律知識に舌を巻くほどの人物だったとしても、金権政治などを巡り毀誉褒貶が激しいことも事実です。 重要なのは、彼らがどのような価値観を持ち、どのような行動をとるか、そして困難な状況にどう向き合うか、という人間性や責任感ではないでしょうか。

 今回の参議院選挙では、「若い世代の投票率の動向」も注目されています。政治家を選ぶことは、未来の社会を形作ることに直結します。私たち有権者は、表面的な情報に惑わされず、各候補者の人となりや政策、実績、そして何よりも国民に対する誠実さを見極める必要があります。この選挙が、より良い社会への一歩となるよう、賢明な選択をしていきたいですね。

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