アキバのつぶやき

2025.07.03

半夏生と傘

 昔からこの時期を半夏生(はんげしょう)というようです。お恥ずかしい限りで、初めて知りました。毎年夏至から数えて11日目、だいたい7月2日頃に訪れる二十四節気の一つとされています。

 この時期は、梅雨の終盤に差し掛かり、空模様が不安定で、突然の雨に見舞われることも珍しくありません。ところが、今年は平年より3週間早い、観測史上最速の梅雨明けとなりました。また、2025年も半年が過ぎました。連日の暑さにこらえながら、老体に鞭打って活動しております。まだ、半年あるととらえるか、もう半年しかないと考えるか、人の性格は様々です。私は、まだ半年もあると考えて、一つ一つの仕事に勇ましく邁進してきたいです。
 
 さて、そんな季節に欠かせないのが「傘」です。傘は、私たちの日常にごく当たり前に存在していますが、その歴史や役割を改めて考えますと、とても奥深い道具です。雨の日に何気なく差す傘も、もとはと言えば、太陽を避けるために生まれた「日傘」が起源だと言われています。

 古代エジプトや中国では、日傘は身分の高い人だけが持つことを許された、権威の象徴でした。単なる道具ではなく、地位や格式を表すものだったとのは、興味深いですね。

 また、半夏生には「物事を終える時期」「一区切りをつける日」という意味合いもあります。農家では田植えを終える目安とされ、昔の人々はこの日までに作業を終え、空を見上げて季節の移ろいを感じていたのでしょう。雨傘をたたむ瞬間、これまでの努力をそっと振り返る。そんな静かな時間が、現代にも通じる半夏生の楽しみ方かもしれません。

 最近では、晴雨兼用の折りたたみ傘を持ち歩く人も増え、私も購入いたしました。自動で折りたたんでくれる、優れものもございます。車の乗り降りにはとても便利です。また、急な雨でも強い日差しでも、ひとつの傘でしっかり身を守れるようになりました。移り気な半夏生の天気には、ありがたいアイテムです。

 半夏生と傘。この季節ならではの小さな風景を、ぜひ足元の湿った道や傘越しの空に見つけてみてください。日常の生活に追われるのではなく、ちょっとしたひと時でも、季節の深みを感じる心の余裕が大切ですね。

コメント

コメントフォーム

カレンダー

«7月»
  1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   

カテゴリーリスト

フィード

ブログ内検索