アキバのつぶやき

2025.07.01

親孝行

 小中学生の頃、将棋と卓球に熱中していました。父親が休みなると、近鉄大阪線上六(上本町六丁目)の卓球練習場に連れて行ってくれて、練習をしたり大人の試合を見学したのを、今でも覚えています。また、文化的な趣味としては、将棋を父から教わり、当時の名人であります、中原誠先生に憧れたこともあります。中学生になると、ゴルフまがいの遊びをしたりしていました。今振り返りますと、父の影響が多大にあったのだなぁと思います。

 先日、将棋のニュースを見ていて、藤井聡太棋聖の言葉に深く感動しました。22歳という若さで、ヒューリック杯棋聖戦のタイトルを6連覇されたこと自体が驚異的ですが、その会見でのコメントが、子を持つ親として心に響きました。

 特に印象的だったのは、賞金の使い道について、「両親に何かプレゼントをしたい」と語っていたことです。今回の棋聖戦は優勝賞金が4000万円です。特別賞を合わせますと、総額5000万円にも増額されたと報じられていました。これほどの大きな金額を手にしても、まず両親への感謝を口にするその姿勢に、胸が熱くなります。

 私自身も、妻にばかり負担をかけてきながら子育てをしてきて、子供が無事に成長してくれたこと、そして努力が実を結ぶ姿を見ることは、何よりも嬉しいことです。
そんな中、藤井棋聖のこの言葉を聞いた時、彼のこれまでの努力を支え見守ってきた、ご両親の喜びは計り知れないだろうと想像しました。親として、これほど嬉しい「プレゼント」はないのではないでしょうか。

 また、タイトル通算30期という大台に乗せながらも、「幸運な面もあったが、シリーズごとにうまくいかなかったところもあり、今より強くなりたい」と謙虚に語る姿や、対局相手の杉本和陽六段について「粘り強さと鋭さを兼ね備えられている」と評する姿勢は、常に高みを目指し、相手を尊重することの大切さを私たち親世代にも改めて教えてくれます。

 藤井棋聖の活躍は、棋士を目指す若い世代だけでなく、私たち親にとっても、子育ての目標や、子供に伝えたい大切な価値観を再確認させてくれるのではないでしょうか。

 彼の言葉から、日本の子供たちが、感謝の気持ちを忘れずに成長してくれることを願うばかりです。何があっても、どんな状況になっても、感謝一念ですね。

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