アキバのつぶやき

2025.05.13

伝えることから、はじめよう!

 テレビ通販最大手といっても過言でもない、ジャパネットたかたの創業者であります、髙田 明氏の著書を読みました。なんと我が息子と同じ大学をご卒業されていました。ご自身の体験談のような内容で、リアル感がありビジネスをしている人にはとても参考になると感じました。

 立身出世した人というのは、ストイックで高い目標をしっかりと定め、それに向けてがむしゃらに仕事に没頭するというタイプが多いと思うのですが、髙田氏はタイプを異にします。目標は漠然とは設けるのですが、達成できない事態に陥ったら、ちがう目標を設定し、今をどうするかに集中するとの事です。その積み重ねがあって、現在のジャパネットたかたがある。創業当初から、年商○○億円というようなアドバルーンを掲げるのではなく、毎日の商売をどうするかに意識を向けて改善工夫を継続してこられた。

 日々の行動を振り返り、常に更新していくという事が、商売では一番大事であると言い切っておられます。行き当たりばったりではダメでしょうが、ある程度の方向性を打ち出し、どうすれば昨日より今日、売り上げがあがるのかという、目の前のことに頭を使い体を動かし仕事に向き合う。そういうなかで、色々なアイデアが生まれ、売り方の工夫が実現できるのです。成功者というのは、できない理由を嘆くのではなく、どうすればそれが出来るのかという方向に思考を向け、愚直に努力を重ねることができるのでしょう。そして、その行為が人間としての価値を高め、徳が備わるのではないでしょうか。

 最後に感動したのは、コミュニケーションは相手に伝えるで終わっていてはいけない。しっかりと相手に伝わってこそ、価値があるという意識をもっことが重要である事を、改めて著書を通じて感じることが出来ました。

 美文ではない文章ですが、実業に生きた熱い男の心を感じさせてくれました。

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