アキバのつぶやき
2025.05.11
【知っておきたい】リースバックのメリット・デメリット
この頃、「リースバック」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
今住んでいる持ち家を売却した後も、そのまま賃貸として住み続けられるという仕組みです。特に高齢者の方々にとって魅力的な選択肢の一つとなっています。
ところが、このリースバックを巡るトラブルも増えているようです。今日は、日経新聞の記事を参考に、リースバックのメリット・デメリットについて、そして国民生活センターがどのように評価し、どのような注意喚起を行っているのかを、つぶやきたいと思います。
まず知っておきたいのが、持ち家を売却して賃貸で住み続ける「リースバック」を巡り、高齢者が巻き込まれる消費者トラブルが急増しているという現状です。記事には、関東地方の消費生活センターに「オーナーから突然、2年で退去してほしいと言われてしまって……」といった80代女性からの相談があった事例が紹介されています。
国民生活センターでは、リースバックのメリットとして、「まとまった資金を得られる」点を挙げています。例えば、老後の生活資金や、医療費、相続対策など、急に資金が必要になった場合に、自宅を売却して現金化できるのは大きな利点と言えるとしています。
一方で、注意すべきデメリットも存在します。国民生活センターは、「契約内容を十分に理解していなかったために退去を余儀なくされるケースもある」というデメリットを指摘しています。
そもそもリースバック契約は、自宅を一度業者に売却し、その後はその業者と賃貸契約を結んで家賃を支払って住み続けるという二段階の契約です。売買契約の条件や賃貸契約の条件(家賃、契約期間、更新の可否など)を、しっかり理解しないまま契約してしまうと、「思っていた話と違う」「急に退去を求められた」といったトラブルに繋がりかねません。 特に高齢者の場合、契約内容の複雑さを理解するのが難しく、不利な条件で契約してしまうリスクも考えられます。
このような状況から、国民生活センターは、リースバックの利用を検討している人々に対して、メリットとデメリットを慎重に検討するよう呼びかけています。まとまった資金が必要でリースバックを検討する際は、メリットだけではなく、デメリットやリスクもしっかり把握することが非常に重要となります。どうしても人は、急いだり焦ったりしますと、目先の事にとらわれ、遠い先の事まで考えが行き届かなくなりがちです。
とういうことで、まとめますと、リースバックは、自宅に住み続けながら資金を得られる便利な仕組みですが、契約内容をきちんと確認しないと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるということです。国民生活センターも注意を呼びかけているように、契約前にはメリットとデメリットを慎重に比較検討し、契約内容を十分に理解することが何よりも大切です。予防策としましては、家族や信頼できる専門家に相談するなどが、考えられます。
世の中には、そうそう自分に都合の良い話ばかりが転がっていないと、肝に銘じて考慮しましょう。