アキバのつぶやき

2025.04.27

いつの時代も

 小学低学年の頃、ペットを飼ったことがあります。といいますか、私が望んで飼っていたのではなく、両親のどちらかが飼いたかったのでしょう。ボクサーという犬を、狭い庭に犬小屋を置いて飼っていました。大きいのと私には従順でなかったので、怖くてしょうがなかった。それと、いつもよだれを垂れていて臭かったので、嫌でした。その後はチワワを家の中で飼ったのですが、帰宅すると玄関先まで走ってきて、キャンキャンと吠えては足の指を噛もうとされ、好きになれませんでした。

私が唯一好きだった生き物は、昆虫でした。近所の林や神社に行って捕まえた数匹のカブトムシやクワガタムシを、飼育ケースにいれて、枕元に置いていました。夜行性なので、夜中寝ていると土の中から餌を食べに出てきます。そして餌の取り合いで、喧嘩が始まります。どのカブトムシが一番強いのか、餌の取り合いをしている様子を見るのが好きでした。当時、与えていた餌はスイカや、砂糖水を脱脂綿に浸しもので、現代売られている専用のゼリーの餌は、売っていません。
 教室や放課後に、どの餌が一番食べると友人に聞いては、バナナやキュウリも与えていました。最後はスイカが一番よく食べるということがわかり、スイカに落ち着いたと覚えています。でも、すぐに死んでしまったので、いい餌ではなかったのでしょう。かわいそうなことをしたと今となって思います。

 奈良県の桜井市にある纏向古墳から、犬の骨が大量に出土され、卑弥呼のペットではないかと騒がれています。骨は、1歳半以上の若い雌と推定され、復元した体高は48センチ、体長58センチで、四国犬か紀州犬の大きさと同程度だったとのことです。今はペットブームなのかどうかは、私は分からないのですが、ご近所では犬を飼っている家庭が多く、平日の出勤時は奥様が、休日はご主人が散歩している姿をみます。
 何が、人間に、動物や生物を飼うという行為に走らせるのか、私にその気分が無いだけに、なんだか興味がわいてきました。 

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